魂をむさぼる魔物

あらすじ

 ある遺跡の調査、考古学博士の老人、助手のサイモン、力仕事や護衛で雇われた傭兵のフリンの3人は権力者と思える者の墓に来ていた。博士が石板を見つけ、助手が文字を訳すと葬られた者は魂をむさぼる魔物だという。石板を見つけた穴からサイモンが悲鳴をあげ、穴から出てくる。続いて青白い全裸の人間のような怪物が…

STORY

 古代遺跡の地下通路、髭の老人と屈強な大男が何者からか逃げている。大男は老人を先生と呼び、アレは何なのかと尋ねる。老人は知っているだろうと返すと大男は今度は学者先生と呼び、老人の口からの回答を求める。老人が転び、大男は踵を返して戻る。大男がもっと速く走れないのかと言うと、老人は大男をフリンと呼び、済まなそうにする。フリンは先生が食われてる間に逃げると軽口を叩くも老人を掴んで逃げる。後方に銃を撃ちながら逃げるが何者か迫ってくる。

 数時間前、遺跡の調査に来ていた老人、考古学博士は空洞で何かを見つける。フリンは目的の物か訊く。博士はそうかもと答えると一緒に喜ぶことを要求する。フリンは傭兵として雇われた身なので喜ぶ振りでも別料金と返す。フリンを価値の分からない男と認識し、博士は助手のサイモンを呼ぶ。博士、サイモンが空洞に入ると古代文字の書かれた石板が現れる。石板が目的の物のようだ。博士はサイモンに訳すことを促す。ここに眠るは魂をむさぼる魔物とサイモンは訳す。碌でもないなとつぶやくフリンに無線が入る。別の拠点でふたりの傭兵が待機していたのだ。別拠点の太めの大男が様子を尋ねる。フリンは1時間ほど墓にいるがまだだろうと返す。フリンたちがいたのは古代遺跡の墓だったのだ。太めの男は寒いので急かしてくださいとおどけて言う。伝えておくよと太めの男に返す。その時、博士は興奮気味に大発見だと機材の方へ向かい、他の機材の運搬をフリンに頼む。了解したフリンはゆっくり機材へ向かう。

 空洞ではサイモンが石板を調べていた。電気ランタンの照明の調子がおかしくなり、点滅するようになる。奥で小石の落ちたような音がし、ランタンを軽くたたいて照明を整えて音の方を照らす。上から何かが降りてくる。

 サイモンの悲鳴が博士、フリンに届く。サイモンが空洞から出て蹴つまづく。空洞の方を恐れ、腰を落として後ずさりする。空洞から出てきたのは、一見全裸の人間のような青白い背の高い怪物だった。怪物はサイモンの肩に鋭い歯で嚙みつき覆いかぶさる。フリンが銃を構えるが動いていてサイモンに当たってしまう可能性から撃てない。怪物は噛みついたまま立ち上がりサイモンを右手に移し肩を食いちぎる。サイモンを掲げた状態から、怪物は左手を剣状にし、サイモンの腹に突き刺す。3~4メートル貫通させ、そのまま上に切りつけサイモンの上半身は真っ二つに。吹き出た大量の血がフリン、博士に浴びせられる。怪物もまた血を浴び、より怪物然とした姿へ変貌していた。サイモンを気にしなくて良くなったフリンは2発、3発と撃ち込む。効いてないかのように、サイモンの頭蓋骨を踏み砕き近づいてくる。フリンが逃げろと叫ぶ。博士は言われる前から逃げていた。

 フリンは博士とともに遺跡の通路を逃げながら、無線で連絡を取っていた。フリンは別拠点の太めの男ミッキーと女性ゲイリーに武器の用意の指示とそっちへ向かう旨を伝える。状況の把握ができてないふたりは冗談で返す。フリンは強い口調で緊急事態を告げる。フリンが明かり代わりに発煙筒を点けると前は床が崩れており3メートルほどの下の階が見えていた。博士に掴まるよう指示を出しともに階下へ飛び降りる。直後、前方に気配を感じたフリンは発煙筒を前に投げる。前方天井に怪物が潜んでいた。博士は怪物を串刺し公ドラキュラと呼ぶ。降りてきた怪物にフリンは銃を構える。2発目は完全に頭を貫通していたが、効いてないのかそのまま迫り右手を振り下ろす。フリンは博士を掴み左に跳び、避ける。体勢を立て直し銃を撃つが弾がない。怪物はフリンを掴み持ち上げる。フリンは腰のナイフを手に取り振り上げる。怪物は言葉のようなものを発する。博士が言うにはお前は戦士だと言っていると。その言葉を聞いたフリンはその通りだとナイフを振り回す。だが、ナイフは折れてしまい、博士は怪物の言葉の続きをその心臓を食べるのが楽しみだと言ってると告げる。怪物は大きく口を開け迫る。しかし、怪物は突然口を閉める。いつの間に猫が近づいてきていた。猫が寄ってくると怪物は動かなくなっていた。怪物が猫と対峙してはっきり猫を認識するとフリンを離す。状況の分からないフリンに博士は怪物は猫が嫌いなのだと言う。怪物が猫を食べると皮膚が焼ける。昔の人は猫で身を守ったという。猫を警戒しつつ後ずさりしていた怪物にフリンは猫を思いきり掲げる。すると、怪物は逃げていく。猫が苦手なのかとつぶやくとフリンは猫を連れて博士と拠点に急ぐ。

 ミッキーとゲイリーの拠点ではふたりが入り口で銃を構えながら待っていた。そこに博士を背負ったフリンが突っ込んでくる。フリンは勢いを殺すために倒れ込み、受け身をとりふたりに扉を閉めるよう命令する。ミッキーがかんぬきで鍵をかけるとフリンの猫に気がつきここにもいると言う。フリンの茶色の猫にグレイの猫が近づく。フリンが猫のお陰で助かったと言うと、怪物に会ってないゲイリーはふざけた返事をしていて緊張感がまるでない。呆れたフリンは震えている博士にふたりへ状況の説明をさせる。外にいるのはドラキュラ、吸血鬼と博士が言うと、ゲイリーは博士の正気を疑ったが、フリンも証言する。フリンが武器の確認を指示すると、想定外のことだったので大した物は持ってきてなかった。ただ、爆薬は想定以上にあった。博士は武器が足りないと言うと怪物の恐ろしさを話す。フリンは今それを聞いても意味は無いと声を荒げる。その時、扉を破りそうな衝撃と音がする。傭兵3人は扉に向かって身構える。フリンは猫を探すが2匹は天井でじゃれあっていた。フリンは博士にアドバイスを求めるが博士は戦いは門外漢だと言う。フリンは自分も軍人であって吸血鬼専門家じゃないと返し、考えることを命令する。博士は地図を広げ、包囲戦に備えた脱出口のことを考え探す。博士が壁を蹴るとそれらしき物が現れる。ゲイリーが爆薬の使用許可を求めるとフリンは了承する。

 外では怪物が扉を破るために距離をつけて扉に当たろうとしていた。突然、扉が開き傭兵3人は怪物に銃を撃ちまくる。そして、扉を閉めると体勢を立て直した怪物は突っ込んでくる。扉は壊され、部屋にはもう誰もいない。怪物はおびき出されたのだ。怪物が或るものに気がつく。それは爆弾だったのだ。時限装置のカウントも終わり、爆発、怪物は飛散する。

 脱出口の洞窟を走る4人。爆発音が聞こえフリンは成功を確信し歓喜する。ゲイリーがお先にと走る速度を上げる。爆風が後ろから迫っていたのだった。爆風は壁を崩しながら煙を伴って追いかけてくる。4人は煙に巻きこまれる。煙も晴れ、フリンの咳が聞こえると、ゲイリー以外男3人重なって倒れていた。フリンは爆薬の量でゲイリーに文句を言うと、足りないより良いと返される。フリンが行先を尋ねると牢獄だと博士は返す。明かり代わりの発煙筒を点けると潜んでいたたくさんの怪物の姿が浮かび上がる。こいつは悪い冗談だぜとフリンがつぶやくと、怪物の1匹が口を大きく開け吠える。

おわりに

 この結末、やはりバッドエンドでしょうね。作品名物のどんでん返しも助かったと思ったら、バッドエンドで成立してますしね。ただ、記事のために見直すとこの遺跡、猫が結構多めにいるみたいなんだよね。物語冒頭フリンと博士の逃げるシーン猫がかなり映し出される。博士も猫持ってきてたし、可能性はあるのでは。

 博士がドラキュラとか串刺し公とか個人を表すことを言うのでひとりしかいないのかと思った。ドラキュラと串刺し公って違う人物を指した言葉だよね。ドラキュラは架空の存在、串刺し公はドラキュラのモデルといわれるヴラド公、勿論吸血鬼ではありません。ドラキュラというなら日光や十字架、にんにくは効くの?この辺も気になった。集団の吸血鬼の存在については、吸血鬼は仲間を増やすものだから問題ない。牢獄に行く道にいたから犯罪者なのかな。なら、反ドラキュラとして協力してくれる……訳ないか。

 この『ラブ、デス+ロボット』というシリーズ、今まで3DCGだったのですが日本のエピソード順で初めて2D作品が出ました。なかなか、3Dではなかなか表せないグラフィックではなかったかと思います。暗い中を電気の照明では青い闇に黄色い光が照らされて緑っぽくなったり、発煙筒では赤っぽく照らされたり、色の部分できれいだったんじゃないかと思います。暗い中での血も、スプラッターな演出は好みではないですが、コントラストが効いて良かった。これからも2D作品どんどん出てきてほしい。

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