目撃者

あらすじ

 ある女性は向かいのビルの殺人を目撃してしまう。殺人者の男に気づかれた女性は急いで外に出る。何故か、殺した女性と目撃した女性は同じ顔だった。男もすぐに追っかける。多文化の入り交じった雑多な街を舞台に逃走劇が始まる。

感想 ※ネタバレあり

 近未来、香港のような雑踏のビル街、ある女性が外出の準備か、鏡の前でメークをしている。銃声が響き、ビルの窓から外を見る。銃を撃った方の男は導かれるように外に視線を移す。大通りを挟んだビルの女性と目の遭った男は今殺した女性とビルの女性がそっくりなことに気づく。初見時には殺された女性と目撃者の女性が関係あるって分からなかったな。殺害場面と女性のメーク場面の激しいカットバックがあるのだが、ふたりの女性のメークが独特でふたりがそっくりというより、この世界での流行りのメークという風に感じてしまった。

 女性が逃げ、男が追いかける場面。外に出た女性を確認した男が階段を降りるシーン、臨場感溢れるカメラワークになってます。女性がタクシーにノックする時、ノックの擬音が漫画の書き文字のように示されます。男もタクシーで追いかける。

 女性はウラジミールという男を頼りに雑居ビルに来たらしい。目的の部屋に着くと奇妙なボンデージ衣装の女性がお出迎え。ここは女性の職場らしく、遅刻を咎められる。事件のことを話しても本気にされない。女性は仕事後、ウラジミールに会うことにする。着けてきた男は、女性の上司、奇妙なボンデージの女性に客として迎えられる。

 女性は着替え、男はコンパニオンと思われる全身ボンデージの女性がいる部屋へ客として通される。全身ボンデージ衣装を着たダンサーが現れる。目撃者の女性はここで働くダンサーだったのだ。女性は踊りに合わせて一枚、一枚衣装を脱いでいく。仮面を外すと客のあの男に気づく。女性は足早に舞台を降り控室で着替え、ウラジミールの部屋へ駆け込む。ウラジミールはアングラなメイクラブを致した後なのか、当てにできない状況。女性は銃だけを持ち出し部屋を出る。すると、男と鉢合わせ、上着を投げ目くらましで逃げる。アニメとは関係ないんだが雑居ビルの部屋でこういう商売ってあるの?架空の街だから、あっても良いかもしれませんが。殺害者の男以外みんなボンデージなのだが、お客さんも着てるってことで良いんかな。同好の士が集まるお店ってことで。ただ、作品に取り入れるほど、メジャーな性嗜好なのかな。自分、結構よい年齢(とし)だけど分からん。

 街を縦横無尽に逃亡、追跡するふたり。女性はあるビルに逃げ込む。空き室を見つけ、そこに鍵をかけ隠れる。男はビルに入り、鍵を開け入ってくる。男は女性に話をするよう、落ち着くよう、呼びかける。男は銃を奪おうとする。もみあいになり、銃声が5,6回響く。

 女性は男を殺してしまった。呆然とする女性に外から窓を開ける音が耳に届く。外を見ると殺した男そっくりな男が向かいのビルからこちらを見ていた。この殺人、ふたりを入れ替えてループしてたのだった。 

おわりに

 最後、男が鍵開けて入ってきたのって、偶然男の部屋だったってこと?確証はないし、そのことが視聴者に分かりやすい描写もなかったはず。もし、そうなら男がいた建物には逃げないと思うな。誤解、見逃しがあれば、ご指摘お願いします。それとループから逃れるなら目撃者に関わらない方が良いかも。ひょっとしたら、犯罪を犯さないでループから逃れる方法を探してたとか。

 ストーリーはSF、ホラーなところは最後のオチだけなんですが、心理的な緊張感、追跡の臨場感、イラストの挿入や漫画の書き文字を使った斬新な演出は12分間息をつかせなったと思う。よく聞くサブリミナル実験のように一瞬だけイラストを挿入した演出は効果的だったのではと思います。派手な色彩の絵が挿入され激しく見えるし、違うものと認識はするので印象に残りやすい。実写がアニメーションになるというのは『ナチュラル・ボーン・キラーズ』O・ストーン監督や『渇き』中島哲也監督、『初恋』三池崇史監督で見たことあるけど、3DCGがイラスト(動いてないのでアニメではない)にという演出は他の作品であるのだろうか。

 アングラな界隈と東洋趣味はあんまり…。香港ぽいのは『ブレードランナー』、欧米で強調された東洋人は何故かあんな感じのメーク。向こうの人はアングラで怪しげな雰囲気、東洋趣味で異物感を感じるのかしら?

 イラスト挿入とは別でキャラクターがセルアニメのように見える場面もあったのですが、男の服が独特な素材を表しててそう見えただけかも。(ゴアテックスやプロマロフトを表したのかな。両方ともアウトドアでよく用いられる化学繊維)。そうでなくても演出面、技術面で高水準の良作です。

 著作権を鑑みて、話の描写、画像の多用を是正、ブログの形式を変えたのですが、いかがだったでしょうか?今までと違う形式に戸惑いや不満のある方もいらっしゃるかもしれませんが、温かい目で見てくれると嬉しいです。ご意見、要望はコメント、ツイートで受け付けているので歓迎します。今後も当ブログを宜しくお願いします。

 

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