忘れられた部族

あらすじ

 スカウト活動で植物採集に来たヒルダ、フリーダ、デイビッド。この街にはないはずの珍しい花を見たとデイビッドが言う。だが、その花の周りから謎の声がするという。珍しい花と謎の声に気分があがるヒルダは採りに行くことを提案する。

STORY

 外は雨、ヒルダの家ではヒルダ、フリーダ、デイビッドがスカウト活動、植物採集の準備をしていた。フリーダが植物10種類でバッチを1個もらえると説明、予定表を配りチェックする。天気の確認をヒルダに指示をする。ヒルダのつけたラジオは5秒後に晴れるでしょうと言い、ヒルダがカウントすると本当に晴れてくる。晴れを確認したらフリーダ、デイビッドはリュック、ヒルダはママからサンドイッチとお茶をもらって出発する。

 採集の場に来たが、ありきたりな花ばかり。フリーダは条件を満たしてるので良いと言うが、ヒルダは珍しい花を求め冒険しようと図鑑をめくり花の例をあげる。フリーダは例にあげた花はこの街にはないと言ったが、最後にあげたブルーネトルを見たとデイビッドが言う。だが、その花は呪われていると、デイビッド。花の場所から謎の声が聞こえたのだと言う。珍しい花とお化けの声、ヒルダは調べようと気分を上げる。フリーダは課題の優先を諭すが、ヒルダは珍しい花の方が良いバッチがもらえると説き伏せる。

 デイビッドの案内で花へ向かう。確かに花は咲いており声がしていた。フリーダは何か他の音の反響を疑い、ヒルダと花に近づく。ヒルダはフリーダを制止すると声はお化けでも反響でもなくエルフだと言う。エルフが見えないフリーダは警戒しつつ花を採りに行く。エルフの長がラッパを鳴らすと弓矢、投石器、鳥による上からの木の実の攻撃を受ける。3人が逃げるとエルフの連携で転ばされてしまう。そこにウサギ騎乗のエルフが複数現れる。ウサギ部隊は逃げ遅れたデイビッドをロープで拘束。ヒルダとフリーダは岩陰に隠れ、デイビッドがいないことに気づく。フリーダが助けに行くが攻撃が治まらない。ヒルダはエルフを見えるようにフリーダに契約を勧める。

 ヒルダの部屋でフリーダは契約書にサインする。話を聞いたアルファーがトロールバーグにはエルフは自分しかいないはずと疑問を持つが、ある可能性を口にする。見えるようになったフリーダが挨拶すると、アルファーは話の続きをする。アルファーは自分がいた土地の或る一族ではと推測、契約してもらえると喜び勇んで、書類を取りに行く。話が見えないヒルダとフリーダ。デイビッドの方が気に掛かるフリーダにアルファーは道すがら説明すると言う。

 エルフたちはデイビッドを捕まえたものの初めてのことで処遇に困ってた。デイビッドはヒルダ、フリーダに助けを求める。

 道の途中、アルファーはヒルダたちに説明を始める。昔々のエルフの世界、ブラーガ家が由緒ある価値の高い土地をオルドリック家に売る契約を詰めていた。エルフにとって契約というものは重要で丸一日かけて契約はまとまる。ところが書類を王様に申請する時にブラーガ家のサインが一つ足りないことにより契約は無効。契約を重んじるエルフらしく、当時は王族に対する書類の不備は重罪、ブラーガ家は追放、土地は没収、以降、誰のものでもない土地となる。だが今は法律が変わり、ブラーガ家がサインさえすれば土地はブラーガ家のものになり、追放からも自由と話す。今も彼らの行方は分からないと言うとこれからも分からぬままだと返事が返ってくる。

 返事をしたのはデイビッドを捕まえたエルフの長だった。ヒルダ、フリーダ、アルファー、トゥイッグは近くに着いていた。アルファーが交渉に就き、自己紹介をすると長らしき人物はブラーガ家のバーテルと名乗る。アルファーが吉報のつもりで、追放は解除の旨を伝え、一族のエルフも盛り上がる。だが、サインが必要となるとバーテルは断る。ブラーガ家はあのこと以来契約というものを嫌っており、サインは一切しないと言う。アルファーが疑問を呈すと、彼らは約束を重んじ、守られないときは戦だと言い、一族は物々しい雰囲気となる。バーテルが怪しみだし、アルファーがオルドリック家であることを言い当てる。アルファーが肯定すると一族はヒートアップ。バーテルはアルファーが因縁の末裔と知り、決闘を申し込む。ウサギ騎乗で10人の兵士に勝ち抜くことを課す。ウサギに乗ったこともないアルファーが困ってるとヒルダが代理を買って出る。殺気立った雰囲気にフリーダが割って入る。解決策を考えるから一日の猶予をお願いする。デイビッドを人質に、報酬はブルーネトルで交渉は成立する。

 家に戻ったヒルダ、フリーダ、アルファー、トゥイッグ。フリーダが契約書を調べる。すると、リンドブルムの炎で燃やせばその契約は無効という文言を見つける。アルファーがそれは形式上のもので意味はない、リンドブルムには滅多に会えない。冒険したがるヒルダはリンドブルム探しの案を推す。

 リンドブルムのことを調べるために図書館へ。冒険を期待したヒルダは肩透かし。本によるとリンドブルムは都市化の波に呑まれトロールバーグでは絶滅、最後に確認された巣は一か所とのこと。その一か所も小さな島であることが分かる。

 島の見える海岸に着いたヒルダたち。行き方を考えてるとアルファーに良い案が有るらしい。ほら貝の用意と現在の潮の状況の確認を指示する。もうすぐ満潮であり、トゥイッグが持ってきたほら貝をアルファーが吹く。上手く吹けないのでヒルダが吹く。すると、すぐ前の海面が盛り上がり、生き物のようになる。ヒルダが水の精と呼ぶ。アルファーは水の精に島までの送迎を頼む。水の精は体の側面を階段状にしてヒルダたちを乗せることの快諾を表す。ヒルダたちは階段を昇り、怖がるトゥイッグはお留守番で、島へ出発する。

 その頃、デイビッドは暇を持て余していた。バーテルは人質の時は何してるとデイビッドに訊くと初めてだから分からないとと答え、バーテルも同じで人質の扱いに困っていた。その時、バーテルはデイビッドの髪の中の虫のことを話す。

 島に着くと水の精は側面を滑り台状ににしてヒルダたちを降ろす。フリーダは本でリンドブルムの巣を調べる。ヒルダが煙の出てるところと訊くとフリーダは何故分かったのか驚き、ヒルダの指さした方向を見ると丘の向こう側から煙が出ていた。ふたりが丘を登ると向こう側は丘に囲まれた盆地のようになっており、ヒルダはまるで庭だねと口にする。ふたりは盆地に降り散策すると珍しい植物があることに気づく。煙の発生源へと草をかき分けるとリンドブルムの顔だった。リンドブルムとは炎を吐くドラゴンだった。リンドブルムは寝ており寝息と共に火を吐いていた。寝息の炎で燃やそうとヒルダは契約書を近づけるが、小枝を踏んで音を出してしまう。リンドブルムは目を覚まし、寝ているところに忍び寄ったことに怒りだす。リンドブルムは先にエルフの契約書を燃やしに来たことを言い当て、利用されることに嫌気が差していたと言う。今、ヒルダたちを食べてしまえば、みんな怖れて来なくなるかもと、リンドブルムは大きく口を開ける。その時、アルファーがお礼の物があり、双方が満足できる取引をと勢いで言う。リンドブルムがお礼のものを訊くとアルファーはヒルダに助けを求める。ヒルダは花と言い、島の様子からこのリンドブルムは花が好きなことを推測する。リンドブルムが肯定するとフリーダに植物採集の花を見せること指示する。ありふれた花に心配だったが、リンドブルムは大喜びする。都市が苦手なリンドブルムにとって都会のありふれた花は珍しい物だった。リンドブルムは快く契約書を燃やす。

 日も沈み暗くなった中、ヒルダたちはブラーガ家の街に駆けつける。何故かデイビッドの髪が女の子のように結われていた。髪の中に虫が入らないようにエルフたちが編んでくれたのだ。おとなしかったデイビッドを誉めた後、バーテルは解決の失敗を決めつけ、エルフたちは臨戦態勢に入る。アルファーは慌てて否定し、証拠となるリンドブルムの炎で燃やされた灰を見せる。アルファーが追放の解除、ブラーガ家の自由を告げるとエルフたちは盛り上がる。アルファーは祖国に戻れると言うが、バーテルは嬉しそうではない。バーテルは追放に怒っていて祖国に帰ることなど考えてなかったのだ。もうここが我が家だとバーテルが言うと、ヒルダは元いた土地について尋ねる。すると、バーテルは土地の譲渡をアルファーに申し出る。アルファーが契約書無しの土地の譲渡を不安げに訊くと自分たちのやり方で取引すると返される。するとアルファーは増々不安になる。

 お祭りが行われ、アルファーがもてなされ、これが彼らのやり方だったのだ。ヒルダ、フリーダ、デイビッド、トゥイッグも招待されていた。ブルーネトルは手に入ったものの、植物採集終わらなかったねとフリーダが言うと、良い体験ができたとヒルダは返す。フリーダは反論気味にエルフに攻撃されたり、水の精に運ばれたり、ドラゴンに食べられそうになったことがと言うが、間を置いてそうだねと肯定する。アルファーが乾杯の音頭で契約に乾杯と言ってしまう。一瞬、場を凍らせるがバーテルがアルファーに合わせて契約に乾杯と言うと他のエルフも楽しく乾杯する。

おわりに

 未知のエルフ、水の精に乗って島まで移動、ドラゴン登場と盛沢山過ぎてちょっと気後れしてしまった。ヒルダがいた谷なら良いんですよ。ヒルダはトロールバーグに来ることを嫌がってた理由の一つが谷にいたような生き物がいないことだったはず。大烏様(サンダーバード)、ビットラ、ビットラの家畜?、マーラ、ネズミの王様、エルフの一族、水の精、水の精と並んで泳ぐ謎生物、リンドブルムとトロールバーグにも面白い生き物いっぱいじゃん!面白いから良いけどね。

 フリーダ、デイビッドはエルフの契約してなかったんだね。トロール岩の時の鍵開け、マーラの時の見張りと結構絡んでいたから、もう契約して見えてるもんだと思ってた。そう言えば、アルファーは学校のことはレポートにしたいと着いていったのにスカウト活動には来ないね(入隊式も入れて劇中まだ3回目ですが)。スカウト活動もレポートするのに面白いと思うし、アルファーも含めてチームヒルダと思っていたので、これを機にスカウト活動にも参加してほしい。もうひとりの人間以外のチームヒルダの一員、トゥイッグはアルファーを見えてるのかな。大烏様はサインしてたし、今回のリンドブルムも取引の契約してたし、トゥイッグも描写がないだけで契約したかも(忘れてるだけで実は描写あるかも。確認した方が良いかな)。

 デイビッドは冒険に参加できなくて悔しくないのかな。前回もホールダーの森には行かなかったし、ビットラの地下の街にも行ってない。デイビッドは怖がりだから気にしてないという見方も説得力ありますが、ふたりが普通は出来ない体験を次々としてるというのは思うところあるのでは?ふたりは共有してるけどひとりだけ分からないという状況は嫌だと思うんだよね。デイビッドにも男の子らしい活躍を期待。

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