スーツ

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シーズン1 第9話 『スーツ』 原題 “SUITS”

introduction イントロ

 ある夜、農場を営んでいる夫婦がジェイクからの贈り物の案山子を話題に家で寛いでいた。案山子といっても家くらいの大きさで、夫のハンクはがらくたと言っていた。その時、警報が鳴りハンクはコンピュータに向かう。フェンスに穴が開いたと言ってメルにも伝えるよう奥さんに頼むとハンクは家を出て行った。ガレージでハンクが何かに乗り込む。ハンクの乗り物が現れる。ハンクが乗っていたのはパワードスーツだった。穴の近くに着くと、人の大きさ程の虫っぽい生物が穴から一匹入ってきた。ハンクは機関銃で一匹を処分するが穴から大量の虫が現れる。虫は牛を襲い始め、数もキリがない。ハンクは奥さんに応援を要請する。

 ここから先は作品を視聴した人向けになっております。未見の方、ネタバレをしたくない方は引き返すことをお勧めします。観た後、戻って来てくれれば嬉しいです。

High Light ハイライト ※ネタバレあり

 ハンクの奥さん、ベスから応援の要請を受けた女性がガレージでうたた寝していたジェイクをたたき起こす。整備の途中で寝てしまったらしくスーツは動かせないとジェイクが言うと、ミケランジェロの名を出しあなたは芸術家ではないとジェイクの強い拘りをいさめ、女性は出動をうながす。俺は芸術にも機械にも強いダヴィンチだと軽口叩くとジェイクは応援に出る。

 その頃、ハンクは牛の避難をしていた。山の向こう側で何かが起こってることに気付く。登ってみると沢山の穴を確認、数千単位の大群が入ってくることが分かった。ハンクは援軍の追加と住民のシェルターへの避難の指示を出す。違う場所でスーツに乗って虫と戦っていたメルという男に集合の連絡が入る。

 集合場所に一番乗りしたジェイクは穴の数に動揺しつつ、出撃の際に起こした女性、ヘレンに確認をとる。ハンクとメルも合流、平原で迎撃、その間に住民を避難させる作戦をとる。大量の虫たちが押し寄せる。攻撃開始!こちらも応戦してるが、多勢に無勢、旗色が悪い。ベスから、20分程で避難が完了すると連絡が入り、20分持ちこたえる作戦をとる。弾の補給の要請が入り、避難の誘導はヘレンに任せ、ベスはオペレーション室に行く。弾が到着、ジェイクが装填、ふたりがその時間を稼ぐ。避難所の方にも徐々にではあるが虫が迫っており、備え付けの機銃で応戦していた。最後の住民の到着が伝えられ3人は退却を考えるが、時間稼ぎのハンクとメルはもう逃げられない戦況になっていた。ハンクはジェイクを逃がせる指示を出し、メルも覚悟を決める。その時、装填完了したジェイクが現れる。ふたりを助けたかに思えたが、深入りして今度はジェイクが危ない。ジェイクを助けるため、ふたりが装填を急ぐ。最後を悟ったジェイクはスイッチを押すとヘレンへの伝言を口にする。爆発!ベス、ヘレンからも容易に目視出来るほどの爆炎が上がる。たまらずベスはハンクに連絡を取る。

 虫たちは爆発でやられ、残り火が有るものの辺りは静かだ。スーツに守られ無事だったハンクは気絶から目を覚ます。連絡を受けたハンクはジェイクの自爆を伝える。聞いたヘレンをベスは抱きしめる。ハンクは状況を把握しようとメルを見たが気を失っていた。その時、何かがハンクのスーツをまたぐ。それは家ほどもある巨大昆虫だった。巨大昆虫はメルのスーツに興味を示したが、明かりに惹かれ避難所の方へ向かう。ハンクはシェルターに入るように指示を出す。ベスはヘレンにシェルターへの避難を勧めて、自分はハンクの援護にオペレーション室に向かう。ベスは砲台を配備、シェルターをロックする。

 その頃、ハンクは巨大昆虫を追いかけ攻撃していた。倒されたハンクに襲いかかった巨大昆虫が何かに吹っ飛ばされた。ベスの援護だった。吹っ飛ばされた巨大昆虫は再び襲いかかる。ベスはハンクに連絡を取ろうとする。その時、ベスの後ろで物音が…虫だ!虫がオペレーション室まで入って来ていたのだ。狭い室内では逃げ場がない!角に追いつめた虫はベスに飛びかかる。ベスもハンクもバッドエンドか?虫の頭が吹き飛ぶ。ジェイクの仇とヘレンが撃ったのだった。シェルターに避難してなかったのだ。

 救われたベスはハンクに呼び掛ける。目の覚めたメルが攻撃してハンクから巨大昆虫を引きはがす。巨大昆虫は標的をメルに変え遠くに飛ばす。どこかにウインチを引っかけたハンクが戻ってくる。ハンクは巨大昆虫のあごに手を掛け、口を狙えとベスに指示をする。ウインチは案山子に掛けられていた。これであごをしっかりつかめば巨大昆虫は逃げられない。そして口を無理やりこじ開け、ハンクは撃てと急き立てる。ベスはハンクへの誤射を恐れて躊躇する。次々とオペレーション室に迫る虫を駆除してるヘレンも奮い立たす。案山子が引っこ抜かれ寸前、限界だ。今だ!とベスはスイッチを押す。ハンクはさらに口をこじ開ける。弾は口の中に命中!巨大昆虫は倒れこむ。

 戦い終わって、夜が明ける。施設の周りには虫たちの死骸が転がり、にわとりがついばんだりしていた。玄関では悲し気に座り込むベスと使命を果たし清々しい表情のメルがいた。そこにビールを持ったハンクが出てくる。危機を乗り越えた気持ちからビールが最高と差し出す。穏やかな表情だったがヘレンのことを話す。ベスはヘレンを気にして悲し気だったのだ。ハンクはヘレンにもビールを差し出し、ジェイクの立派な最期、良い人柄を語る。案山子について芸術品ではないが愛着が湧いたと言うと、ヘレンは微笑を見せる。

impression 感想

 案山子を軸に人間対虫の攻防という話でした。最初はがらくたと言っていたハンクがジェイク込みで認めたところは良かった。冒頭にジェイクが芸術家気取りだった描写があったのに、芸術品じゃないというのも気が利いてる。芸術品でなかろうとも愛着が湧いたというのは、ジェイクが芸術家であろうと、なかろうと良き人だったということの投影だと思う。案山子はこの戦いの象徴として残るでしょう。ヘレンも案山子とジェイクを同一視しいつまでもジェイクは心の中で生き、みんなもジェイクのことを忘れない。ハンクの言葉にそう感じたから、笑みが出てしまったのではないでしょうか。

 ヘレンがベスを助けた場面も良かった。直前にベスがヘレンをシェルターに避難させたと思わせておいて、避難してなく、ベスを援護する。多分、シェルターの中でおとなしくしてるなんてできなかったんだと思う。ジェイクの仇をとるというのも熱い展開だった。その後、ヘレンがベスの発射の背中を押すのも格好良い。ベスもシェルターに行っても良かったのに、援護についたのもハンクをサポートしたい気持ちが伝わってくる。このシリーズはバッドエンドが割とあるから、初見の時はこの場面で終わりかと思った。

 最後まで観て、今までのこと全部ひっくり返っちゃったのは、僕だけだろうか?人間たちこそ、この星の環境破壊、生態系破壊をする侵略者では?ハイライトの最後に”ハンクたちの開拓は続く”とか肯定するような文章を入れようか思ったけど、ダメだと思いやめました。穴というのがワープホールや次元ホールのように見えて、虫たちが違う場所や異次元から攻めてるのかと思った。ハンクは冒頭でフェンスに穴とは言ってますが。製作者は意図していないだろうけど、僕には大どんでん返しだった。別に作品全体がダメになった訳ではなく、気にならない人もいるでしょう。全体としては前述のベス、ヘレンのように感情から来る行動、案山子をキーにしたストーリー、虫との戦闘アクション、人間ドラマとエンタメが混ざりあって面白かった。

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